薬剤師のチラシ裏

【時事ネタ】andfactory(7035)の株価が下落中。上場来安値を更新してしまうか。大量保有報告書の内容を考えてみる。

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以前から保有しているandfactory(アンドファクトリー)の株価が1月下旬から止まりません。

2月7日に一部上場を発表し、2月14日から市場変更となりましたが、市場はほとんど反応していないようにも思えます。

そんな中、2月19日の取引終了後に大量保有報告書が提出されました。

その内容を見ながら意図を予想してみます。

EDINETで大量保有報告書を確認します

EDINET(有価証券報告書の閲覧サイト)

TOPページ内の左側、『書類検索』をクリックします。

検索条件で調べたい内容を入力します。
2段目の書類種別では大量保有報告書にチェックが入っていないため、忘れずにチェックを入れましょう。

報告書の内容を見ていきます

大量保有報告書 andfactory(令和2年2月19日15時15分提出分)小原 崇幹氏

確認していく項目は

5) 当該株券等の発行者の発行する株券等に関する最近60日間の取得又は処分の状況

ここで取得(買い)、処分(売り)の種別と、その数量が確認できます。

今回、2月10日、2月12日、2月13日の取引時間内に合計9万5700株が処分されており、48万株が市場外で処分されています。

大量保有報告書は全株式の5%を超えて取得した場合に報告の義務が発生します。

市場外で取引された48万株は全株式の4.89%に相当しますので、仮にこの全てを取得したとしても報告の義務はありません。

また、株式処分後の小原崇幹氏の保有割合は34.47%となっています。

この割合は株式保有率による権利一覧の中で『株主総会で提出される提案に対して拒否権を持つことができる』割合に相当します。
(正しくは全株式の3分の1以上なので33.34%が正しい表記かもしれませんが、便宜上34%と表記しています。)

今回の報告書の内容の意味は

市場外での48万株の取引は何かの布石のような気がします。

今回の株を処分した後も、小原崇幹氏は株主総会での拒否権は確保しており、会社から離脱等を意味するものではないでしょう。

また、持ち株比率を下げたのは留保金課税の対象から外れる意図があったかもしれません。条件がいくつかありますが、今回対象となる条件では社員の上位3名の持ち株割合が50%を超えると課税されます。

市場内での処分に関してはあまり検討がつきませんが、かなり安値での処分となっており、利益目的であればもっと株価の高いときに処分しているでしょう。

株主を増やすために、流動株を増やす手段として新株を発行してしまうと株の希薄化が起こり、株価の下落につながる可能性が高くなります。
流動株の増加を狙っているとも考えられなくはありません。

 

予想の域を出ない内容ですが、近いうちにIRが出そうな気がしますので、それに期待しています。

R2.2.27追記

IR室に問い合わせをされた方の書き込みがありましたので紹介しておきます。

ここで言う『投資家』が個人を指すのか機関を指すのかは不明です。