薬剤師のチラシ裏

トローチのおすすめ5選。コロナやインフルエンザでのどが痛いときに使える市販のトローチを紹介

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コロナ第8波とインフルエンザが同時流行の予想

2022年の年末から2023年の頭にかけて新型コロナの第8波とインフルエンザの流行が重なると見られています。

コロナに関しては2022の夏に第7波が来て、過去最高の感染者数をだしたのは記憶に新しいかと思います。

今回はさらにインフルエンザも流行すると考えられており、医療機関はおそらく許容範囲を超えてしまうでしょう。

医療従事者の不足は第7波でも言われていますが、治療薬もかなりひっ迫しています。

というか、この記事を書いている2022年11月17日時点でもすでにひっ迫しています。

  • カロナールを始めとする解熱鎮痛剤
  • トランサミンなどの抗炎症薬
  • メジコン、アスベリンなどの咳止め
  • ムコダイン、ムコソルバンなどの去痰薬

簡単に列挙してみました。

特に小児用のシロップや粉薬のひっ迫具合がやばいです。

その中でも解熱鎮痛剤として用いられるアセトアミノフェン製剤のひっ迫が1年近く続いており、このままいくとおそらく子どもの発熱に薬が出せなくなってしまう可能性が高いです。

さらに今現在、トローチが流通していません。

しばしば処方されるSPトローチですが、包装単位が1200錠ということもあってか、流通している数が非常に少なく、処方箋で出されても在庫がないため渡せない薬局が続出しています。

流行しているコロナの症状として高頻度で耳にするのが喉の痛みです。

うがいでも対応可能ですが、作業をしながら逐一うがいをするのもなかなかにしんどいです。

現在Amazonで販売されているトローチを紹介していきます。

コロナとインフルエンザの流行と共に在庫がひっ迫してくる可能性が非常に高いため、薬剤師として薬の流通に携わる私としては今からの備えを強くお勧めします。

市販のトローチ

スコールトローチS

【成分・分量】1錠中
セチルピリジニウム塩化物水和物・・・・・・・ 1.0mg
キキョウエキス ・・・・・・・・・・・・・・・25.0mg
(原生薬換算量 ・・・・・・・・・・・・・・・ 100mg )

スコールトローチSにはセチルピリジニウムという殺菌消毒の成分と、キキョウ(桔梗)という生薬成分が含まれています。

セチルピリジニウムはトローチに良く含まれている成分です。

キキョウは痰や咳を抑える効果があるので含まれています。

市販されているものの中ではシンプルな部類ですね。

トピックAZトローチ

〇成分・分量
1錠(1.2g)中に次の成分を含有しています。 アズレンスルホン酸ナトリウム・・・0.8mg グリチルリチン酸二カリウム・・・2.5mg セチルピリジニウム塩化物水和物・・・1mg 添加物:精製白糖、粉末還元麦芽糖水アメ、ポビドン、マクロゴール6000、 炭酸水素ナトリウム、l-メントール、ステアリン酸カルシウム、安息香酸ベンジル、 プロピレングリコール、香料

例のごとく殺菌消毒用にセチルピリジニウムが入っています。

このトローチが良いのは、『AZ』アズレンスルホン酸ナトリウムが入っているところですね。

アズレンは元々胃薬で使われているような炎症を抑える効果のある成分です。

アズノールうがい液の主成分でもあります。

ついでにグリチルリチンも入っているので、炎症を抑える効果はしっかりと期待できるでしょう。