また日経メディカルの記事の紹介です。
以前の記事は以下のリンクからどうぞ。
https://pharmemo.com/新型コロナのオミクロン株に漢方薬が効果あった/アビガンと小柴胡湯加桔梗石膏+葛根湯は同じ治療効果
約950の治療例を元に記事は紹介されています。
1つはアビガンや抗生剤、咳止めや感冒薬などの一般的な治療群、もう1つは小柴胡湯加桔梗石膏と葛根湯を組み合わせた治療群。
この2つの治療群は発熱、その他の咳や倦怠感などの症状に関しても改善するまでの期間に差が見られなかったとのことです。
ただ、この2つの治療群で異なるのが重症化率でした。
ここでは治療開始から14日以内に呼吸不全によって酸素吸入が必要となった場合を『重症化』と定義しています。
具体的な数は示されていませんが、発症から早めに治療を開始した場合に小柴胡湯加桔梗石膏と葛根湯の組み合わせの方が重症化率が明らかに低いとされています。
喉の腫れを伴うコロナ患者ならとりあえず小柴胡湯加桔梗石膏と葛根湯でもいいかも?
BA5で主症状となっているのどの痛み、咳、熱に対して、小柴胡湯加桔梗石膏と葛根湯が効果を発揮してくれているようです。
著効しないケースもあるようですが、症状が悪化することはないようなので、とりあえず飲んでみるといった方向でも良いかもしれません。
令和4年8月現在、カロナールに続き、メジコン、アスベリンといった咳止めまでも出荷調整が行われています。
ちなみにトラネキサム酸は以前より出荷調整はされていますので、繁用されるメジコン、アスベリン、トランサミン、カロナールの組み合わせが処方できなくなっています。
本来なら流通の加減で処方を変更するというのは医師の診療方針の妨げになるので、あってはならないことですが、状況が状況なのであるもので何とかしてもらう必要が出てきています。
そんな中で、小柴胡湯加桔梗石膏と葛根湯の組み合わせは比較的安定した流通と効果が期待できると考えています。
https://pharmemo.com/新型コロナのオミクロン株に漢方薬が効果あった/