薬剤師のチラシ裏

ビタミン色々、その効果は。水溶性ビタミン編その1(ビタミンB1、2、6、12)副作用とか過剰症はほとんどない

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水溶性ビタミン

《働き》
炭水化物の代謝を促してエネルギーを生み出す働きを助けます。
疲労回復の効果を持つと言われています。

《不足すると》
食事からエネルギーを取り出すことができず、イライラしたり、集中力がなくなったります。
『脚気(かっけ)』と呼ばれる神経炎はビタミンB1の慢性的な不足によって引き起こされることが分かっています。玄米から白米へ主食が変わっていった時期に多く見られ、大正時代末期の乳幼児の死亡原因の大半がこの『脚気』によるものと考えられています。
これは玄米に含まれるビタミンB1が白米へ精米されることで摂取できなくなったことが原因とされています。

《過剰になると》
水溶性のため、体には蓄積されにくく過剰症は知られていません。

《食品では》
玄米や豚肉、にんにくなどに多く含まれています。

《薬はあるの?》
市販薬でもありますがアリナミンFが有名です。

《働き》
タンパク質、脂質の代謝を助け、エネルギーを生み出す働きを助けます。
皮膚や粘膜の機能維持や成長にも関わることから、美容・成長のビタミンとも呼ばれます。

《不足すると》
エネルギーが取り出しにくくなったり、皮膚や粘膜の機能が落ちてしまい、肌荒れや口内炎などの原因となります。

《過剰になると》
水溶性のため、過剰症はほぼありません。ビタミン剤を飲んでおしっこが黄色くなるのはこのビタミンB2によるものです。
きわめて大量に摂取した場合に痺れなどが現れる場合があります。

《食品では》
レバーやうなぎ、納豆、アーモンドに多く含まれています。

《薬はあるの?》
内服、外用ともにフラビタンが有名です。

《働き》
タンパク質からエネルギーを取り出す働きを助けます。
皮膚や粘膜の健康維持に働きます。
ビタミンB2と働きは良く似ていますね。

《不足すると》
食事から摂る他にも腸内細菌で作られているので、不足することはあまりありません。ですが、抗生剤を長期間服用しているなどの原因で不足することがあります。口内炎や皮膚炎、痺れなどの神経障害が起こる場合があります。

また、アルツハイマー型認知症の発症にも関わっているとされています。

PMS(月経前症候群)やつわりといった症状の緩和にも効果があり、女性にとってはしっかり摂っておきたいビタミンのひとつでしょう。

《過剰になると》
水溶性のため、過剰症はほぼありません。
きわめて大量に継続して摂取した場合に腎臓結石や、手足の痺れなどが現れる場合があります。

《食品では》
レバーや青魚、大豆製品、卵に多く含まれています。

《薬はあるの?》
内服薬としてピドキサールが有名です。

《働き》
細胞分裂の際に必要なビタミンです。
また赤血球に含まれるヘモグロビンの合成にも使われています。
神経細胞内の膜を作る際にも使われており、神経の修復にも効果があります。

コバルトを含み、『赤いビタミン』と呼ばれることもあります。

《不足すると》
悪性貧血という鉄欠乏性貧血とは異なる貧血が起こる場合があります。
また、痺れなどの神経症状も現れることもあります。

《過剰になると》
水溶性のため、過剰症はほぼありません。

《食品では》
レバー、かつおやさんまといった青魚、チーズなどに多く含まれています。

《薬はあるの?》
内服ではメチコバール、外用ではサンコバが有名です。
近年では、アルツハイマーの予防や、不眠症にも効果があると考えられており、研究が進められています。