市販薬で錠剤と粉薬、シロップ一番良く効くのはどれ?ムコダインで見てみよう

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コルゲンコーワ鼻炎ソフトカプセルのCMはご存知でしょうか

女性
「まいっちゃうなー鼻。今頃いつもこうなんだから。」
ナレーション
「コルゲンのソフトカプセルが効きます。中身が液状ですからいち早く溶けて鼻水が止まり気持ちよーく鼻が通ってまいります。コルゲンソフトカプセル」

昔から流れていたこのCMですが、今更ながら疑問が湧きました。

 

中身が液体だと早く効くの?

そもそも錠剤と粉薬、シロップならどれが良く効くの?

 

ムコダイン(成分名:カルボシステイン)で見てみよう

ムコダインの添付文書を確認してみます

以下は全て健常成人にカルボシステインとして500mgを単回投与した場合の血中濃度に対する時間を示したグラフです。

ムコダイン DS 50%

投与量
(mg) 
Tmax
(hr) 
Cmax
(μg/mL) 
t1/2
(hr) 
AUC0→9
(μg・hr/mL) 
500 1.8±0.4 4.41±0.987 1.36±0.13 16.4±3.34 

ムコダインシロップ5%

投与量(mg) Tmax(hr) Cmax(μg/mL) t1/2(hr) AUC0→7(μg・hr/mL) 
500 1.5 4.3 1.6 14.7 

ムコダイン錠250mg /ムコダイン錠500mg


投与量TmaxCmaxt1/2AUC0→7

(mg) (hr) (μg/mL) (hr) (μg・hr/mL) 
錠250mg1500 2.2 4.8 1.6 16.5 
錠500mg2500 2.3 3.8 1.6 13.6 

表中の用語
投与量:与えた薬の量
Tmax:血中の薬の濃度が最高になる時間
Cmax:血中の薬の最高到達濃度
t1/2:血中の薬の濃度が半分になる時間
AUC:血中の薬の濃度と滞在時間を合わせたもの。

添付文書から分かること

Tmaxから見る早く効くのはシロップ→ドライシロップ(粉薬)→錠剤の順です。

ただ、その数値は±30分程度です。

他の数値に関しても著しく異なるものが無く、ほぼすべての剤形において同等と考えることができます。

結局、錠剤と粉薬、シロップならどれが良く効くの?

結論:どれも大差ありません。

市販薬のシロップだから早く効くとか、粉薬だから良く効くとかは都市伝説と思って良いでしょう。

注意:医療用医薬品では特殊な製剤が存在します

早く溶ける部分とゆっくり溶ける部分を合わせた錠剤や、放出スピードを一定にする機構を持ったカプセルなど様々な製剤が存在します。

これらの薬は各個人の病状や薬の成分の特性に合わせた製剤設計となっていますので、薬の名前が似ていても『別物』と考えてもらった方が良いかと思います。

詳しくは医師、薬剤師に確認してみてください。

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