先日、流産で亡くなった長男を火葬し、全ての事務処理が終わりました。
事務処理は終わったものの、やはり自分たちにとっては何も終わっていなくて、気持ちを整理する意味合いでもここに書き記しておきます。
流産の発覚
妊娠が発覚してから、段々と妻のつわりがひどくなっていました。
上の子どもがまだ1歳、またつわりの状態では毎日の子育てもままならないということもあり、妻と子ともに私の実家で両親のお世話になっていました。
1カ月ぶりの検診日、この日はおそらく性別が分かるだろうと期待していた日でもありました。
性別は何だろうと思っていた矢先、聞かされたのは残酷な現実でした。
医師『びっくりしないで聞いてくださいね、赤ちゃんの心臓が止まってます』
妻の出産
15週相当のため後期流産にあたり、子どもが亡くなっていても出産することになります。
流産発覚から3日間毎日通院し、ラミナリア桿(かん)を少しずつ本数を増やしながら子宮口を開けていく処置をします。
これは初日が痛かったようで、帰宅してからも疼くといっていました。
最終日には15本も入れたようです。
4日目入院し、ラミナリアを全て抜き取り、プレグランディン膣坐剤を入れます。
これにより、人工的に陣痛を起こし、出産へと移行します。
妻の場合は9時30分頃に膣坐剤挿入、11時18分に出産となりました。
本人曰く、『ほとんど陣痛を感じなかった。体位を変えたときにぬるっと出てきた』とのことです。
各種届
今回、15週での流産ということで12週を超えているため、火葬を行う必要があります。
病院で記入してもらった死産届と死胎火葬許可申請書を市役所へ提出します。
仮に24週を超えている場合は出生届も必要となります。
提出先の市役所は
- 両親の住所地
- 出産した病院の住所地
どちらかの市役所へ提出します。
今回、私は里帰り出産のため、出産した病院の住所地の市役所へ各届書を提出しました。
このときに予想外だったのが、火葬場の予約を先に取っておく必要があったことです。
火葬場のHPには火葬許可証をもって予約を行う旨が記載されていたので、少し手間取ってしまいました。
火葬
出産の翌日、妻の退院の時間に合わせて火葬を行うことができました。
週数が少ないと骨が残りにくいというのは承知していましたが、上手く焼いてもらえたお陰で子どもの骨を拾うことができました。
骨を残すためには、なるべく遺体の上に物を置かないようにすることだと火葬場の職員に教えてもらったことも理由かもしれません。
まとめ
最初、この記事には顛末の詳細を書いていましたが、途中で思い直し事実だけを記載することにしました。
なるべく淡々と書いたつもりですが、やはり事実を受け入れるのには時間がかかります。
最初、妻から流産の連絡を受けたときは私の方が混乱していたかもしれません。
妻にとっては約2カ月もの間の辛いつわりの末の出来事であり、名前を考えていたり、子ども2人でどんな生活にしようかと考えていたことを慮ったときに私はどうして良いかわかりませんでした。
医師からは染色体異常の可能性が高いと言われていますが、どこに原因があったのだろうという思いはいまだに頭の片隅にあります。
いつかまた子どもを授かる時が来るかもしれませんが、今回の出来事はずっと忘れることはないでしょう。