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子どもへのワクチン接種を考えよう
新型コロナワクチンはファイザーやモデルナといった製薬会社が製造販売を行っています。ワクチン接種を進めることでコロナ感染症を抑え込もうという流れが今も続いています。
そもそもワクチン接種は誰のため?
コロナワクチンを接種することで免疫を獲得できるという点は疑いようのない事実です。
免疫を獲得するとコロナウイルスに感染しにくくなり、仮に感染したとしても重症化しにくくなるというのも事実です。
そもそもワクチン接種は誰のために行うものなのでしょうか。
当然本人のためというのは間違いないですね。さらに踏み込んで考えたときに、周りにうつさないためというのもあるでしょう。
本人が感染せず、また感染しても他の人にうつさなければ感染症は拡がることはありません。
子どもは重症化しにくいという事実
日本において2021年2月23日時点での10歳未満の感染は約1万人、10代は約2万人がコロナウイルスに感染していますが、死亡例はありません。しかし、海外では一部で重症化してしまうケースが見られているようなので注意が必要です。
RSウイルスの方が重症化しやすい
RSウイルスの重症化率は1~3%と言われています。
2回目以降の感染であれば軽症で済む場合がほとんどで、大人が感染しても鼻水や咳など風邪の症状程度で済むことがほとんどです。しかし初回感染では呼吸器系などに症状が強く出ることもあり、乳幼児期、特に生後6か月未満では注意が必要な感染症です。
2021年は現在ではほぼ終息しつつありますが、以下のグラフのようなRSウイルスの異常な感染が確認されていました。


子どもにだけロックダウンを強いている現実
今の小学校では教室内でのマスク着用は当たり前、机の間には仕切りが設置され、給食時も黙食を徹底されています。

食事中に喋ろうものなら先生からの厳しい指摘が待っています。
果たしてここまで強い抑制が大人にされているでしょうか?
その抑制が守られているでしょうか?
仕事だからと満員電車に乗って、食事の時はマスクなしで大声で話し、夜は居酒屋が空いてないとコンビニの駐車場で酒盛り。
それでも子どもだけに強く抑制しますか?
まず接種すべきは大人
子どもの重症化率が低く、感染の中心は大人であり、重症化しやすいのも大人で特に高齢者。
大人がコロナワクチンの接種を避けることではいつまでも感染の拡大を抑えることができません。
まずは大人が率先してワクチン接種を行うことが重要です。
そして子どもは基礎疾患があれば接種していくべきでしょう。
重症化リスクの無い子どもに関しては子ども自身の意志も確認してから接種の必要性を検討すべきだと考えています。
基礎疾患や遺伝子異常のある場合は接種すべき
結局はどのように考えれば良いのでしょうか。
私は喘息やトリソミーなどの遺伝子異常がある子どもは重症化の可能性が高く、ワクチン接種による効果は十分に期待できると思っています。積極的に接種を行っていくべきでしょう。
基本的に集団接種は避けるべき
大人でも接種をしない人に対しての排斥的な反応が顕著に見られている中で、子どもの接種を集団接種で行うとどうなるでしょうか。
ワクチン接種をした、しなかったことを自分の意志とは関係なく他人が知るところとなり、考えもしない悪意の対象となってしまう可能性は十分に考えられます。
あくまでワクチン接種は自己判断で行うべきであり、それを他人から責められることがあってはなりません。
例外的に養護施設などは集団接種がベター
養護施設などの療育施設などの利用者は基礎疾患などを持っているケースがほとんどです。
積極的なワクチン接種が勧められること、接種会場に十分な人数の看護師などが常駐できることもあり、副反応へのケアもしっかり行うことができるでしょう。
このようなケースに関しては集団接種をお勧めします。
コロナワクチン接種は大人の3分の1の量で
現在、5~11歳の子どもへのコロナワクチン接種は大人の3分の1の量で行う旨がFDA(米食品衛生局)から通知されています。
3分の1の量でも十分な免疫獲得がされているとのことで、効果には不安はないでしょう。
ただ、大人の3分の1量まで減らしたということは、成人量を子どもに使用することでかなりの割合で副反応が起こった可能性があります。 接種する場合は副反応への対応も含めて検討しておく必要があるでしょう。
