薬剤師のチラシ裏

新型コロナで飲んではいけない風邪薬はウソ!?おすすめの風邪薬を薬剤師が紹介

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新型コロナの流行初期はイブプロフェンがダメだった?

新型コロナウイルス感染初期、2020年3月頃にフランスの厚生大臣がTwitterでこんなことを発信しています。

(翻訳)
⚠️ #COVIDー19 |抗炎症薬(イブプロフェン、コルチゾン、..)を服用することは、感染を悪化させる要因となる可能性があります。発熱の場合はパラセタモールを服用してください。
すでに抗炎症薬や疑わしい場合は、医師にアドバイスを求めてください。
(翻訳ここまで)

ちなみにパタセタモールとはアセトアミノフェンの名称が有名です。

イブプロフェンは商品名はイブなどの解熱鎮痛剤に多く含まれており、コルチゾンは日本では飲み薬として市販されていません。

このツイートが元で、コロナの感染有無に関わらず使用が避けられる事態になっていたようです。

結論:イブプロフェンは飲んでも大丈夫

2021年9月現在、イブプロフェンによるコロナ症状の悪化の根拠はなく、イブプロフェンを避ける理由はありません。

むしろ、現在アセトアミノフェン製剤の流通が枯渇していることから、イブプロフェンも積極的に使用していく方向で周知されています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210624/k10013101541000.html
NHK NEWSWEBより引用

ワクチン接種における副反応で発熱が起こった場合も、イブプロフェンは安全に使用することができます。

結論:ヒドロコルチゾンは市販されていないので気にしない

ヒドロコルチゾンに関しては日本において飲み薬は医療用のみであり、一般の方が自己判断で使用する機会はまず無いと思って良いでしょう。

ヒドロコルチゾンに代表されるステロイド薬は投与するタイミングが重要です。

初期に服用をしていると免疫機能の低下による悪化が懸念されますが、中等症から重症の場合はむしろ症状が改善されることもあり、積極的に使用を検討されています。

特にデキサメタゾンが有効とされており、各所で使用されています。

ただ、デキサメタゾンのみでは抗炎症効果が十分でない場合にメチルプレドニゾロンを使用しているケースもありますが、その用量は各医療機関によって異なっているのが現状のようです。

風邪薬のおすすめ

イブプロフェンに限らず、どの風邪薬の成分でも新型コロナ感染時の使用は問題ないと考えます。

ここからは症状に合わせた風邪薬を紹介していきます。

発熱・咳・鼻水の全部入りの薬

パブロンエースPro

驚きの全部入りです。
痒い所すべてに手が届きます。

鼻水で受診したのに解熱剤や咳止めまで全部出された経験のある方はいませんか?

そんな内容です。

1つの薬で全部を賄えるので非常に便利ですが、逆に症状が出ていないので服用しなくても良い成分まで一緒に入っているということです。

市販の薬はこのような一長一短の商品が多々存在します。

咳がひどいときの薬

新エスエスブロン錠エース

●成分・分量
12錠中
成分・・・12錠中・・・作用
L-カルボシステイン・・・750mg
・・・のどにからむ粘稠なたんをうすめるとともに、荒れた気道粘膜を正常化し、
たんの排出をうながします。

ジヒドロコデインリン酸塩・・・30mg
・・・せきの中枢に作用し、せきの発生を抑えます。

dl-メチルエフェドリン塩酸塩・・・75mg
・・・気管支筋の緊張をやわらげ、息苦しさを除くとともに、せきをしずめます。

クロルフェニラミンマレイン酸塩・・・12mg
・・・アレルギー性のせきをしずめます。

添加物:カルメロースCa、無水ケイ酸、セルロース、乳糖、白糖、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、ポビドン、炭酸Ca、
カルナウバロウ、ステアリン酸Mg、タルク、酸化チタン、プルラン、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール

効能効果は『せき・たん』のみです。

解熱剤は一切入っていないので、発熱がある場合は解熱剤を別に調達することになります。

普通のブロン錠がAmazonでの売り上げがトップでしたが、私は敢えてこちらを推します。

咳を強力に止めるジヒドロコデインや抗ヒスタミン作用のあるクロルフェニラミンを含む通常のブロン錠に加えて、カルボシステインが含まれていて、粘膜の正常化や痰が出しやすくなる効果が期待できます。

緑内障や前立腺肥大の方は服用できない場合があるので注意してください。

鼻水がひどいときの風邪薬

アレルビ

医療用医薬品のアレグラと同一成分のOTCです。

アレグラFXという商品が有名ですが、OTCの後発品、いわゆるジェネリックと思われます。

成分のフェキソフェナジンは眠くならないという特徴を持っており、長年花粉症の方の御用達の商品となっています。

単純に鼻水・くしゃみといったアレルギー症状のみであれば他の成分が入っていないので非常に使いやすいでしょう。

ただ、この商品は安いです。

異常に安いです。

左のアレグラFXは28錠入り、右のアレルビは56錠入りです。

価格差は単純に考えて倍以上あります。