目次
市販薬、Amazonであればこの3つを買えばOK
忙しい人のために結論からどうぞ。
この3種類を一緒に服用することでオミクロン株に効果がある可能性が高いですよ、というお話です。
大切な金銭面でも検討しています。
葛根湯、小柴胡湯加桔梗石膏を1日3回7日分処方してもらったときの負担金を調べてみました。
おそらくこのブログを見ている方は3割負担の方が多いと思われますので、多数が該当する金額にマーカーを引いています。
3割負担 | 1割負担 | |
病院(カッコ内はトリアージ料無しの場合) | 1,970円(1,070円) | 360円(660円) |
薬局 | 1,330円 | 440円 |
合計窓口負担金 | 3,300円(2,400円) | 800円(1100円) |
病院へ行く時間と手間、待ち時間、他の人との接触による感染リスク、医師に処方して欲しいと頼んだところで希望を聞いてもらえるか分からない、薬局でも待ったり、薬の在庫が無いかもしれないというリスクを比較してみてください。
私なら在庫のあるうちにAmazonで購入します。
詳しくは記事をご確認ください。
オミクロン株のBA2の流行期に効果があったみたいだね
今流行しているオミクロン株のBA5はどうなんでしょうか?
効くかどうかは分からないけど、少なくとも悪くなることはないから使いやすい漢方だね
オミクロン株に特に良く効く組み合わせ
日経メディカルに寄稿されたもの紹介します。
文章全てを読もうとするとログインが必要ですが、医療従事者しか登録できないので簡単に紹介します。
筆者である医師は以前からコロナ治療には漢方を使っていたのですが、オミクロン株が流行してきた最近になって効果が上がっていることに気が付きます。
葛根湯+小柴胡湯加桔梗石膏
葛根湯(カッコントウ)、小柴胡湯加桔梗石膏(ショウサイコトウカキキョウセッコウ)と読みます。
この組み合わせは柴葛解肌湯(さいかつげきとう)という漢方の処方と同一とのことですが、以前から同じ処方をしていたにも関わらず、最近のコロナ患者の回復が非常に速くなっていると感じたようです。
小青竜湯や麻黄湯など症状に合わせた漢方もそうですが、葛根湯+小柴胡湯加桔梗石膏も併せて処方し始め、実際に統計を取ったところ、8割程度が1日以内に解熱、症状軽快したというデータが出たとのことです。
今までは症状軽快までに3日程度は要していたということを考慮すると、驚異的な回復だと思わざるを得ません。
筆者の統計データは37人だけなので十分な信頼性には遠いですが、高確率で症状が軽快していること、また実際のコロナの症状に合致した処方であることを考えると仮に著効しなくても試してみる価値は十二分にあると考えます。
何よりこれで重症例が少なくなったり、ラゲブリオなどのコロナ専用の治療薬を使用する必要がなくなるならそれでもいいとさえ思えます。
ちなみにラゲブリオは発症から5日以内で重症化リスクの高い軽症例にのみ使えますが、妊婦は使えなかったり、在庫している医療機関が限られていたりと実際に飲むまでにハードルの高い薬です。
処方される医師の方々も、この2つの漢方であれば上気道炎で保険請求は問題ありませんし、処方がしやすいのではないでしょうか。
葛根湯+小柴胡湯加桔梗石膏
成分としてカンゾウとショウキョウが重複していますが、服用量的には特に問題ありません。
特に気になるカンゾウは1日量として5g程度を限度としています。
ただし、胃の弱い方には葛根湯の服用が胃の負担になる場合があるので注意してください。
葛根湯の内容
ツムラの製品であれば漢方の番号は1番です。
本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス3.75gを含有する。
日局カッコン 4.0g
日局タイソウ 3.0g
日局マオウ 3.0g
日局カンゾウ 2.0g
日局ケイヒ 2.0g
日局シャクヤク 2.0g
日局ショウキョウ 2.0g
小柴胡湯加桔梗石膏の内容
ツムラの製品であれば漢方の番号は109番です。
本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス5.0gを含有する。
日局セッコウ 10.0g
日局サイコ 7.0g
日局ハンゲ 5.0g
日局オウゴン 3.0g
日局キキョウ 3.0g
日局タイソウ 3.0g
日局ニンジン 3.0g
日局カンゾウ 2.0g
日局ショウキョウ 1.0g
葛根湯+小柴胡湯加桔梗石膏で治療できるメリット
メリットを箇条書きで挙げていきます。
- 年齢や病歴など背景を問わずに使用できる
- 効果が早い
- 仮にコロナ陰性であっても副作用は少なく、症状に合っていれば効果が期待できる
- 使用期限が長く常備することができ、自己判断での服用が可能である
デメリットとしては現在流行しているオミクロン株に対してのみ有効な可能性があるため、他の変異株の場合は十分な効果が得られない可能性があるということでしょうか。
しかし、メリットを考えるとそのデメリットは霞んでしまうほどです。
実際、私もこの記事が出てから葛根湯と小柴胡湯加桔梗石膏を自宅に備えておくことにしました。
市販されている漢方を使う場合
病院って具合が悪くなってから行くところです。
症状が出ていない状態で医療保険を使って処方してもらうことはできません。
敢えて処方してもらうなら自費となってしまうわけですが、かなり高額となってしまいます。
受診せずに市販されている漢方で何とかできないかな、ということで調べてみました。
葛根湯【〇】販売されています
漢方で有名なツムラの商品です。
Amazon限定の商品は安価に手に入るのでこちらも紹介しておきます。
小柴胡湯加桔梗石膏【×】販売されていません
楽天でも煎じ薬しか見つかりませんでした。
Amazonでもそうですが、一般販売での取り扱いはないようです。
小柴胡湯加桔梗石膏の代用は小柴胡湯+桔梗石膏
小柴胡湯加桔梗石膏そのものは市販されていないようなので、市販されている商品でどうにかならないかと思って調べてみたところ、小柴胡湯+桔梗石膏の組み合わせであれば代用できることが分かりました。
ここでは生薬の成分に分かりやすく色を付けてみます。
小柴胡湯
ツムラの製品であれば漢方の番号は9番です。
本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス4.5gを含有する。
日局サイコ 7.0g
日局ハンゲ 5.0g
日局オウゴン 3.0g
日局タイソウ 3.0g
日局ニンジン 3.0g
日局カンゾウ 2.0g
日局ショウキョウ 1.0g
慢性肝炎、肝硬変、肝がん、インターフェロン使用中の方は併用できませんので注意してください。
桔梗石膏
ツムラは桔梗石膏の扱いがありません。医療用ではコタローの製品のみでした。
本剤6.0g中
日局キキョウ 3.0g
日局セッコウ 10.0g
小柴胡湯加桔梗石膏との比較
内容を見比べてみてください。
名前の通り、小柴胡湯に桔梗石膏を加えた内容となっています。
日局セッコウ 10.0g
日局サイコ 7.0g
日局ハンゲ 5.0g
日局オウゴン 3.0g
日局キキョウ 3.0g
日局タイソウ 3.0g
日局ニンジン 3.0g
日局カンゾウ 2.0g
日局ショウキョウ 1.0g
オミクロン株の治療用漢方の組み合わせはこれ
発熱症状が強い場合はこちらの記事で紹介しているワクチン接種時の解熱剤が使いやすくておすすめです。
病院で処方してもらったらいくらかかる?
市販されている薬はちょっと割高に思えるかもしれないけど、うまく使えば病院へ行くよりも安く、安全に使うことができるよ
テレビで見たごった返している発熱外来には行きたくないです…
病院では
・初診料 288点
・処方箋料 68点
現在は少なくともこの2つが算定されます。
合計は356点となり、1割で360円、3割で1070円の窓口負担となります。
また、現在は新型コロナ対策として行っている院内トリアージ実施料 300点が加算される病院も多く、自己負担額としては追加されます。この場合、656点となり1割で660円、3割で1970円の窓口負担となります。
薬局では
薬局によって点数は異なりますが、薬局で葛根湯、小柴胡湯加桔梗石膏を1日3回7日分もらう場合の点数が以下の通りです。
・調剤技術料 141点
・薬学管理料 63点
・薬剤料 238点
合計は442点となり、1割で440円、3割で1330円の窓口負担となります。
病院で診察、薬局で薬をもらうときの自己負担金をまとめるとこんな感じです。
3割負担 | 1割負担 | |
病院(カッコ内はトリアージ料無しの場合) | 1,970円(1,070円) | 360円(660円) |
薬局 | 1,330円 | 440円 |
合計窓口負担金 | 3,300円(2,430円 | 800円(1,100円) |
おそらく院内トリアージを行っていない病院を探す方が難しいレベルなので、カッコ内の金額はあてにならないかもしれません。
金額だけなら病院でもらう方が安くつくでしょう。
ただ、予めの購入ができ、自分のタイミングで服用が開始できるというのはセルフメディケーションという観点から言うと非常に有効性が高いです。
今回紹介している漢方薬は比較的副作用も少なく、新型コロナウイルスの症状に合致し組み合わせだと考えています。
再度お伝えしておきますが、この葛根湯+小柴胡湯加桔梗石膏という組み合わせがオミクロン株の特効薬というわけではありません。しかし、オミクロン株感染時に特に多いとされている症状に対して有効と思われるため、服用することによるメリットが大きいことも事実です。
紹介しているAmazonの漢方は服用方法が1日2回ですが、病院で処方される漢方は通常1日3回服用します。
葛根湯、小柴胡湯はそれぞれ最小包装が20包となっていたので7日分飲めるものとして計算しています。