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生理痛には当帰芍薬散と芍薬甘草湯で効果アリ!
中学生、高校生くらいから生理痛で悩まされている人は自分の愛用している痛み止めがあるでしょう。
ロキソニン、イブ、バファリンなど、痛みに悩む人は常備している薬が決まっていたりしますよね。
ですがその痛み止め、続けていても本当に大丈夫ですか?
以前の記事を紹介しておきます。胃腸障害や腎機能低下など、続けていてもあまり良いことは無さそうです。
生理痛には先ず当帰芍薬散
とりあえず生理痛で悩んでいる方は当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)を飲んでみてください。
生理痛の痛みは主に内蔵の平滑筋の痛みとされているので、当帰芍薬散に含まれる『芍薬(シャクヤク)』が効果を発揮します。
当帰芍薬散の飲み方
当帰芍薬散の飲み方としては基本的には1日3回服用します。
毎日継続して服用することで効果が期待できます。
ただし、生理痛が月経が始まってから3日程度で治まるような短期間の症状の場合は生理予定日の1週間前から服用を開始してください。
生理開始前の7日、生理から3日の合計10日の服用で十分な効果が期待できます。
痛みが強いときは芍薬甘草湯
当帰芍薬散を使っていても痛みが強いときには芍薬甘草湯がお勧めです。
芍薬甘草湯は漢方薬の中ではかなり効果が早く出る部類のため、症状が出たときのみ服用する『頓服』という使い方ができる漢方薬です。
当帰芍薬散にも含まれている筋肉のけいれんを抑える効果のある『芍薬(シャクヤク)』が漢方薬の中では最も多く含まれています。
芍薬甘草湯の飲み方
痛みが出た時点ですぐに服用してください。
痛みが出るかもしれないという段階での予防としての服用は必要ありません。
効果は30分程度で出るので、ロキソニンなどと比較しても効果が遅いということもありません。
芍薬甘草湯の注意
芍薬甘草湯には芍薬の他に甘い草と書いて『甘草(カンゾウ)』が大量に含まれています。
主成分はグリチルリチンというステロイドによく似た働きをする成分です。
『甘草』は大量に継続して摂取すると偽アルドステロン症と呼ばれる症状を起こす可能性があります。
偽アルドステロン症の症状は以下の通りです。
- 血圧の上昇
- 頭痛
- 浮腫み
- 筋肉痛
- 不整脈
偽アルドステロン症は体内に水分とナトリウムが溜まりカリウムを排泄してしまうことで、体内のナトリウムとカリウムのバランスが崩れ以上のような症状が出てしまいます。
予防としては、甘草を含む漢方を減らす、甘草を含む漢方を服用している間は特に水分摂取をしっかりと行うことが挙げられます。