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薬局によって会計が違う?
病院で処方箋をもらって近くに薬局で薬をもらう、そんな何気なく行っている薬局での会計が実は薬局ごとに異なるってご存知でしょうか?

上表は2018年4月の調剤報酬改定時の調剤報酬点数表です。
この表の中で薬局ごとに異なるのは、
- 調剤基本料
- 地域支援体制加算
- 後発医薬品体制加算
この3つとなります。
病院でいうところの初診料、再診料のようなものでしょうか。
調剤基本料
応需した処方箋の枚数や、近隣医療機関との関係によって点数が異なります。
たくさんの処方箋を受け付けていて、医療機関と不動産の賃借関係があるところは点数が低くなります。具体的には処方箋の受付回数が4000回以上かつ同一の医療機関からの集中率が70%以上、もしくは2000回以上、集中率が85%以上の薬局が該当します。
地域支援体制加算
夜遅くまで営業している、たくさんの薬を在庫している、在宅医療をおこなっているなど、地域の医療に貢献している薬局に対して算定が認められます。
後発医薬品体制加算
ジェネリックが存在する成分に関して、患者に交付した割合によって算定が認められています。最低の割合は75%以上となっており、次は80%、最高は85%以上の3段階に区分されています。
調剤基本料を安く抑えるには
- たくさんの処方箋を受け付けていて、医療機関の敷地内に建っている
- 19時以降は閉店、在宅医療はせずに、休日夜間は連絡が取れない
- ジェネリックはほとんど揃えていない
以上のような薬局であれば他の薬局に比べて算定される点数が低く抑えられる可能性があります。
その他の安く抑える方法
平日の19時以降は利用しない
夜間・休日等加算が算定されてしまいます。あと、土曜日の13時以降、休日も同じく算定されるので通常よりも高くなります。
ジェネリックを使う
これが最もメジャーな方法かもしれません。
ジェネリックが存在する薬があれば積極的に変更を希望していきましょう。
お薬手帳を持っていく
薬学管理料の薬剤服用歴管理指導料は、6か月以内の再来局時にお薬手帳を見せることで負担金が下がる場合があります。
ただし、これは基本調剤料が低い薬局では関係の無い条件となります。
まとめ
その他、自分で割れる薬はそのままもらう、自己管理できる場合は一包化をせずにもらうなどといった方法がありますが、十分に薬のことを理解していない場合に治療への影響が考えられるため注意が必要です。
また、必ずしも古い薬が新しい薬よりも効果の落ちる薬だとは言えません。
価格が安くても十分な効果の出る薬もたくさんあり、古い薬だからこそ蓄積された情報が豊富にあり安心して使えるという側面もあるのです。
支払い金額に困ったときは医師、薬剤師へ相談いただくことは大変に有効です。
また、毎回お薬手帳を見せることは安全のためという利点はあっても、損はありませんので、どうぞ忘れずに持参しましょう。