目次
デキストリンとは
デンプンの1種です。デンプンを分解していく途中でデキストリンが作られ、さらに分解するとマルトースへ、最終的にグルコースとなります。そして、この分解の途中でアミラーゼという分解酵素によって分解されにくい成分が発生し、これを精製したものを難消化性デキストリンと呼んでいます。
難消化性デキストリン
様々な働きを持つすごい成分!
糖分の吸収を抑えることで食後の血糖値の急激な上昇を抑える働きがあることが分かっています。他にもコレステロールの吸収を抑えたり、整腸作用による便通の改善に効果があったり、なぜかミネラルの吸収が向上したとの報告もあります。これらの働きを持っており、1992年から現在に至るまで消費者庁から特定保健用食品(トクホ)の指定を受けている安全性の高い成分です。
何から作られている?
主にトウモロコシのデンプンから作られており、食品工業的に生産されています。
白色で無味無臭ですが、やや黄色味がかっているもの、甘みを感じる場合もあります。
尚、天然の難消化性デキストリンは熟した果物に含まれています。
消化・吸収はされるの?
ちなみにヒトの分解・消化の過程で残ったデキストリンのため、ヒトは消化できません。ただし、腸内細菌によって一部は消化されることが分かっており、1kgの難消化性デキストリンを摂取すると1kcalのエネルギーを摂取することができます。
いつ、どのくらいの量を取るのがいいの?
食事に含まれる糖分やコレステロールの吸収を抑える働きを最大限に利用したいので、食事の30分前くらいの摂取が効果的だと思われます。
1日5~10gで便秘が改善されたという報告があったとのことで、極端な量の摂取は下痢を引き起こす可能性があります。そのため、1日で多くても20g程度まで、1回は5g程度までの摂取が良いかと考えます。
色々な商品に利用されています
ペプシスペシャルゼロ
1本当たり難消化性デキストリンが4.9g含まれており、味も普通のコーラと何ら変わりなく抵抗無しに難消化性デキストリンを摂取することができます。
からだすこやか茶W
難消化性デキストリンの含有量は5g、1日3回、1回に1本の摂取を勧められています。
1本140円ほどしているので、1日3本となると結構な金額になりそうですが。
ブルックスコーヒー
これは珍しく、ドリップ式のコーヒーで難消化性デキストリンを摂ることができます。初回購入では1袋100円を切って約89円となっています。お試しならまあ許される金額でしょうか。
かろやか食卓茶W
宇治田製茶場の製品です。こちらは初回購入は更に安く、1回分68.4円ですね。
粉末のお茶を溶かして飲むタイプです。
それにしても難消化性デキストリンが入っていると商品名に『W』が付くんですね。
巧の糖煎坊(とうせんぼう)
株式会社ソシアの製品です。
これが一番高いです。初回注文でも1回分が200円オーバーです。
ただ、他ではあまり見ない抹茶なので、高いのも仕方ないような気もします。
そして、購入特典で抹茶椀と茶筅まで一緒に送られてくるという力の入れ方。
多分、好きな人は好きなんでしょうね。
まとめ
安全性が高く、水に溶けやすく何にでも合わせやすいという特徴がある難消化性デキストリン。薬に頼るまえに一度試してみるのもアリかもしれません。
妊婦の便秘治療でも最後の方に紹介していますので、興味があれば読んでみてください。